日本の決定会合

や、今回は興味深い点があった。
その一つが展望レポートの中間見直しで、2010年度のCPI予想をマイナスとしたことでしょう。
これって、素直に考えると「当面利上げはしませんよ」というメッセージとみられるなあ、ということで。


もっとも「デフレだからどんどんベースマネー増やせや」という批判に対しては
「ほら、バーナンキだって旧来の量的緩和には否定的だったでしょ」といっておけばよい、ということで
ガードも完璧(多分)
それ以前の問題として「おまえら昨年春にCPIが上昇したとき、何と言っていたか見直してこい」で
終了っぽいけど(藁)


(補足)
学生さん向けに補足しておくと、昨年春からのCPI上昇に際しては「原材料価格上昇に伴う一時的なもの」と
いうことで「インフレじゃない」という意見が日本じゃ多かったんだな。
欧米ではインフレ懸念台頭しまくりで金利上昇、日本もあおりを受けてやっぱり金利上昇したけどね。
つうことは今のCPIの下落は「原材料価格の下落と円高に伴う一時的なもの」ということで
「デフレじゃない」といえるのかもしれない。
#苦しい言い訳に近いけど。


ま、大事なのはものごとにはいろんな見方があるので気をつけよう、ということだ。




それから社債の買い切りも興味深いなあ。
だって「1年以下の社債」って。。。。
以下、メシの種に引っかかるので省略。
#個人的には『何考えてるんだ?』といっておきます。




そうそう、国債買い切りオペのゾーン分けは見事でした。
あの構成といいスケジュールといい、事前ヒアリングを受けた証券会社と日銀の事務局の
苦労の跡が忍ばれます。
でも、個人的に気になっているのは、「あんたらこれまで入れていたのはどうすんの?」って
ことでしょうなあ(笑)
この辺り、今週のキーワード「ターム物金利」にも関わってくるかもなので要注意でしょう。
#この辺は短期マーケットに住んでないと分かりにくいところ。