M.I.Q.第6話

今回は久々にやってくれました(笑)やっぱこうでなくっちゃ(ぉ


そんなわけでM.I.Q.も第6話なのですが、前半は1990年代後半に起こったマネー革命のはなし。


まず売買手数料が自由化され、安くなっていったこと。
まぁ、この辺りはだいたいその通りだから、まぁいいか。


次にバブル崩壊後に判明した証券不祥事のはなし。
確かに一部の大口顧客に対して損失補填をしていたことが明らかとなっている。でもここら辺は、大口顧客にのみ非があるわけではない。あの時代、証券会社は大口顧客を獲得するため裏で違法な一任勘定(簡単に言えば大口顧客には資金だけ出してもらって運用は証券会社が担当するというもの)とか利回り保証(運用利回りを証券会社が保証するもの)を受けており、大口顧客からその契約の履行を迫られたのである。ま、証券会社側の自業自得であるともいえます。


でもさあ、つっこませてもらうと「株が怖いモノ」という感覚が一般化したのはバブルよりもっともっと前のはなしだ。少なくとも俺はバブル崩壊後にそのような見解が更に強まった、という事例を寡聞にして知らない。
#ま、ここら辺は個人的な感覚の問題でもあるから深く突っ込むべきではないだろうが。


そして「ダイレクト・アクセス」のはなし。インターネットの発達で株式市場へのアクセスが以前より容易になったというはなし。
ま、そのことは否定しない。むしろ積極的に肯定する。確かに個人投資家の世界でも株価ボードが目の前に見られるようになったし、決算報告はホームページで見ることが出来るようになった。その意味で大手の機関投資家個人投資家との情報格差は格段に縮まったといってよい。


でもね、あえて言わせてもらえれば、プロの機関投資家は株式のオンライントレードなんかあまりしないよ。だって数百銘柄をひとつずつ約定してたら日が暮れちゃうもん(笑)
今ならメール等で売買銘柄一覧を一括して複数の証券会社に送って市場外で入札してもらうバスケット取引の方が一般的じゃないかな(汗)
#ちなみに債券市場ではまだまだ電話取引も一般的だ。
#当然株式市場でも電話取引を行っている例は数多くある。


それにアナリスト達が一番重視しているのは、経営陣から直接話を聞くこと。足で稼ぐ取材力だよ。当然財務分析等、誰でもやれることはみんなやった上での話だけどね。


そうそう、我々プロの実感からすれば市場はフリーでもフェアでもグローバルですらない。そんなもん、エンロン事件を持ち出すまでもないだろう。


最後、株式投資し続けた場合の収入のはなし。
だからさぁ、そういう無茶な計算は止めようよね(激汗)
そんなこというひとが未だにいるから「株は怖いモノ」と言われるんだよ(怒)
年33%の利回りを実現するだけでも大変なのに、3倍のレバレッジを効かせながらその利回りを維持しつづけるとは。。。
あえてマジレスしておくと現在の先進国の金融市場はある程度以上の効率性を保っているので、ある投資家が長期間にわたってベンチマークをアウトパフォームすることは難しい、というのが定説だと思います。
#そこら辺詳しくはこのあたりとかが分かりやすい説明でしょうか。


最後にコラムのネタですが、確かに東証では場立ちがなくなってシステム売買となったのは有名な話ですが、ニューヨーク証券取引所では未だに場立ちがいたりします。
ま、取引所もいろいろということで。