もうすぐですねえ。

ということでもう8月なのです。
しかも我が愛する阪神はまだ首位に立っているのです。
とはいえかつてのダメ虎時代を知っている人間としては
いまだに「そろそろ連敗するんじゃないか」と気が気でないのです(泣)


ま、そんなこんなで、8月になりました。
そろそろおたくなみなさんは夏の準備にとりかかりましょう(謎)



ターゲットの問題は大事だと思うのだが(ぺこり)

ということで昼間twitterでつぶやいた「日銀失敗指数」の話。
元ネタはこちらの池尾教授の記事。これに対しkeiseisaimin氏が批判した。




その辺りの経緯をsayokudesuga氏のtwitter経由で見て私がいろいろつぶやいていたら、
sayokudesuga氏もエントリを挙げておられた。そこでわたしのつぶやきが引用されていたので、
一応補足しておこうかな、と思う。




まず始めのツッコミ

@sayokudesuga いや、今回はコア指数を使うべき。日銀はコア指数をターゲットにしている。

この趣旨は池尾教授がblogの付記で書かれたことと同じ。
少なくとも日銀が「物価安定の理解」で語っているのはコア指数。
まあ「ターゲットはコアコア指数であるべき」という批判はあってしかるべきだと思うけど、
実際問題日銀の政策への評価の問題だから、今回コアコアで見る訳には行かない。
#それはまた別の話ということ。




そういった意味では、本家のクルーグマン教授もコアCPIでなくコアPCEデフレータにすべきだとは思う。
(もっともこの両者、日本のコア指数とコアコア指数ほどには乖離があるわけではないですが。)




もうひとつ引用されたツッコミはこちら

@sayokudesuga まあそもそも論として雇用安定をターゲットとしていない日銀に当てはめていいのか、という突っ込みも出来るけど。。。





「物価」と「雇用」のダブルマンデートという状況は、FRB独自のものであって、
世界の中央銀行のあり方から考えれば、スタンダードとは思えません。
むしろ日銀法にあるように「物価」を軸に据える方が普通だと思います。
#そんな普遍的な中央銀行法から今の日銀のあり方が生まれているのはどうなのよ、
というのも、これまた別の話。




ただまあ、この辺は議論としては正しくとも、ネタとしては微妙なところではありまして。
というのも、それをいいだしたら「日銀失敗指数」なんてネタ、できなくなるんですよね(苦笑)



ここからは想像になりますが

上記で書いたような議論なんてものは、池尾教授もクルーグマン教授も
はじめっから分かりきっている話だと思います。
別に学会の場ではなく、新聞紙上やblogメディアといった一般市民向けに
もっとフランクな議論を進めたい、ということでさくっとグラフを書いてみたら、
何故か米国の「連銀失敗指数」は高止まりしっぱなしじゃねえか、と
FRBをクサしているのがクルーグマン教授で、
意外にも日本の経済実態とフィットするので面白いやんか、
というのが池尾教授の結論。


別におかしくもなんともない、普通の話だと思います。
#ま、この辺は池尾教授のエントリ通り、ということです。



付記

いや、みなさんのエントリを見ていたら俺も付記してみたくなったのよ(汗)
#はじめっから付記つけているやんか、というつっこみはしないでください。
#おねがいします(平伏)


なおkeiseisaimin氏が日本の失業率に関して「雇用調整助成金」を挙げて
「失業率はもっと高い」として「日銀失敗指数」に更に手を加えているが、
これはやりすぎだと思う。
例え建前であったとしても、政府・日銀一体で経済運営をやる以上、
日銀が「雇用調整助成金で雇用対策が打たれているから、その分
金融緩和を止めて良い」と考えることは自然であろう。
少なくとも今回の「日銀失敗指数」の場合、日銀の政策への評価なのだから、
現在政府の打っている経済政策を所与として、金融政策を判断していることには
何ら問題はなかろう。




いや、まあね、コア指数のグラフを見て、なお「こんなの戻りが全然足りてないから
さっさと緩和しろ」というのであればAgreeであります。
#個人的には「ゼロ金利近傍での金融政策には大した効果がないから
日銀はさっさとギブアップすべき」派なのですが、やっぱりそれは別の話(笑)