ターゲットの問題は大事だと思うのだが(ぺこり)

ということで昼間twitterでつぶやいた「日銀失敗指数」の話。
元ネタはこちらの池尾教授の記事。これに対しkeiseisaimin氏が批判した。




その辺りの経緯をsayokudesuga氏のtwitter経由で見て私がいろいろつぶやいていたら、
sayokudesuga氏もエントリを挙げておられた。そこでわたしのつぶやきが引用されていたので、
一応補足しておこうかな、と思う。




まず始めのツッコミ

@sayokudesuga いや、今回はコア指数を使うべき。日銀はコア指数をターゲットにしている。

この趣旨は池尾教授がblogの付記で書かれたことと同じ。
少なくとも日銀が「物価安定の理解」で語っているのはコア指数。
まあ「ターゲットはコアコア指数であるべき」という批判はあってしかるべきだと思うけど、
実際問題日銀の政策への評価の問題だから、今回コアコアで見る訳には行かない。
#それはまた別の話ということ。




そういった意味では、本家のクルーグマン教授もコアCPIでなくコアPCEデフレータにすべきだとは思う。
(もっともこの両者、日本のコア指数とコアコア指数ほどには乖離があるわけではないですが。)




もうひとつ引用されたツッコミはこちら

@sayokudesuga まあそもそも論として雇用安定をターゲットとしていない日銀に当てはめていいのか、という突っ込みも出来るけど。。。





「物価」と「雇用」のダブルマンデートという状況は、FRB独自のものであって、
世界の中央銀行のあり方から考えれば、スタンダードとは思えません。
むしろ日銀法にあるように「物価」を軸に据える方が普通だと思います。
#そんな普遍的な中央銀行法から今の日銀のあり方が生まれているのはどうなのよ、
というのも、これまた別の話。




ただまあ、この辺は議論としては正しくとも、ネタとしては微妙なところではありまして。
というのも、それをいいだしたら「日銀失敗指数」なんてネタ、できなくなるんですよね(苦笑)