この1週間のマーケット

ま、ひとことでいえば「流動性がなくなった1週間」と言っていいでしょう。
さすがにリーマンショックの時よりはまだましかと思いますが。
インターバンクこそ日銀のオペで潤沢になってますが、オペ先から先に
染み渡っていくような感じではなかった。
特に外資系の一部には円資金を取りにくくなっていたところでもあったのかもしれない。
私自身は今回の円Liborの上昇を見て、そういう風に理解しました。
#私は短期金融市場の人間じゃないので「そんな風に見えました」ということで。




債券市場ではとにかくレポが動かなかったようで、Bid/Offerが離れるわ、
先物スワップが乖離するわ、SLがぼろぼろになるわ、とまあ何でもありでした。




でも全体的に見ればみんなおおむね想定以上に冷静に動いていたんじゃないですかね。
SLのドタバタもどっかの外人さんがアセットスワップでもアンワインドしたんでしょうし。




オペレーション的には、いくつかの証券会社のバックオフィスが
計画停電の関係で従業員を早く帰すことになって、コンファメーションの
送付が出来ないかも、と泣きを入れてきたところもありましたが、
少なくともうちの会社にはきちんと届いていたようなので、
これまたおおむね問題なくいったように思います。
まあ、みんな、不要なオペレーションはしないようにする雰囲気も
流れていましたしね。




ただ、クレジット物はぶっとびましたけど(激汗)
まさか東電があんなことになるとは震災前は誰にも分からなかった訳でして。
結果、マーケットが壊れてしまいました。
こちらもそのうち戻ってくるとは思うんですが、どのタイミングになるかは
よく分からないですね。




あ、そうそう、国内債券関連で苦言を呈しておきたいのはNOMURA-BPIの体たらく。
11日の指数はキャンセルだわ、15日の数字もうまく出てないわ。
まあ、あれだけの地震があったんだから仕方ない、といえなくはないんですけど、
東京が直接地震にあったわけではないんだし、日本市場を
リードするベンチマークとしてはきっちり出して欲しかったと思います。