徒然なるままに相場雑感でも書いてみる

ということで「おたくな」ネタばかり書いていて「ばくちうち」なネタは書いていなかったので、ここでひとつ、最近の相場雑感でも。




債券市場は、思った通りボラが上がってきましたな。
当分は大手のみなさんの動向を追っていれば、それでひと相場できてしまうのは致し方のないところ。




むしろ、これから半年間の焦点は米国の債券市場でありまして、QE2でデフレ脱却となるかどうか、過去の日本の経験や昨年来の米国のQE1を見ていると「まあ無理だよね」という中で、債券買いに向かえるかどうか、気になるところでございます。




そもそも量的緩和の議論の中で不思議に思うのは、何で実質ゼロ金利下で準備預金を増やしたら銀行の貸出が増えるなんてみんな思っているのかよく分からん、ってことですね。
だって「実質ゼロ金利」で金を借りたからって、それで貸し出しを増やす人はいると思います?
そもそも量的緩和する前から、その気になれば「実質ゼロ金利」で金は借りれたんです。その上、資金コストがゼロということはそのまま放置しておいても誰も困らないということなのです。
ということなら準備預金増やしたところで何も変わるわけ無いでしょう。




なになに「金利が下がるからポートフォリオリバランス効果が働きます」って? そんな訳ないやん。
いいですか、債券の投資家は利回り、すなわちインカムゲインだけを狙って投資しているわけじゃない。キャピタルゲインを狙って投資もしているんですね。
中央銀行が「国債買います」というのであれば、どんな高値をつけようとも「買う」のでしょう。なら中銀に国債を売ったお金を使って、銀行が市場から買った国債は数週間したら中銀に売ることが可能になるわけなので、その時高く売りつけてやれば良い。
これもまた日本がこの10年間、嫌というほど目にしてきた光景だと思うのですがね。。。




まあ、それでもドル安になって外需が盛り上がり実体経済が強くなれば回復してくると思うのですよ。
#これも日本で見られた光景。


そんな2004ー05年の光景がこれから見られるかどうか、というのが、債券投資家にとっての注目点だと思うのですよ(ぺこ)




以上、とりとめもない雑記でした。