もうちょっと詳しく話を続けてみよう

俺たちばくちうちに限って話をしてみよう。
でも、これってばくちうちなみなさまには当たり前すぎる話なので読む必要はないですが(激汗)




俺たちは投資をしている。株か債券か、はたまた他のスキームはともかく、単純にいうなら「誰かにお金を貸している」というわけだ。
大抵、貸した先のひとは「こうやって儲けて、十分な配当や利息をお渡しします」と言ってくる。
債券や貸し付けだったら証文まで入れてくる。




でもね、書いていることがすべてじゃない。時として投資先はいきなり条件を変えてくる。
それも大抵の場合、倒産したり、リスケしたり、要はこっちの資産にダメージを与えるようなことをしてくるのだ。
もちろん、一部の詐欺師を除けば、みんなはじめからそんなことをしようなんて思ってない。
みんな頑張って利益を上げて、きちんとした配当や利払いを果たそうとしてくれる。
それでもだめなときはだめなのだ。だからって「いやあ、だめでしたー」で許していいわけじゃない。
#少なくともうちんちのスポンサー様は許してくれない(汗)




だから俺たちばくちうちは証文ですらそのまま信じない。
財務諸表を読み、企業訪問を行い、市場調査を行い、その他諸々の調査を積み上げて「裏」を取っていくのだ。
これはリテールだろうとホールセールだろうとマーケットだろうと基本中の基本である。




これって、国債投資でも基本中の基本なのはいうまでもない。
というか国はいきなり条件変更を行って、しかも強制力を持っているから、ある意味もっと厄介な存在なのだ。
過去の歴史をひもといても「国に貸して大損こいた」実例なんていっぱい転がっている。
#江戸時代の大名貸しなんて昔から、最近ではアルゼンチンのデフォルトとか。




だからこそ俺たちは、しっかりとした「裏」を取っていく。
そこに「期待」なんてやわなものを入れていく訳にはいかないのだ。
金融政策も同様である。俺たちは中央銀行の公表文なんか盲目的に信用することなんかない。
いろんな分析を行って「実現される」ものしか信じないのだ。




だからインフレターゲットが機能するには、インフレターゲットが「強制力」をもって「実現できる」手段を彼らがもっていることが必要なのだ。
インフレターゲットで期待を変えさせる、という言や良し。
ただし、市場からの挑戦に対して対抗できる、すなわち「信じてなくてもそうなってしまう」、そんな手段を示さないといけないのだ。




・・・ってこの辺り、何年も前に「マーケットの馬車馬」さんが「金融政策議論の不思議」シリーズで触れられている議論で、非常にオーソドックスな議論であると思います。
ということで「今さら感」が強いというか、ほとんどオリジナリティーが感じられくてひねりが足りないので
いままで正面から議論しなかったネタなんだけど、たまにはいいか、ということで。