学者さんとばくちうちの差

はてブニュース経由でクルーグマンの話
このP.E.S.さんのエントリー、というか元になっているクルーグマン"It’s the stupidity economy"というエントリーは学者さんとばくちうち(経済学者と実務家というべきか)の差を如実に示しているいいエントリーだと思う。




P.E.S.さんとこのエントリーから翻訳文を一部引用させていただく。

しかしこの答えについて分かっておくべき大切な点は、期待が全てだ、という点だ。中央銀行は、流動性の罠を抜け出した後のインフレを実現するという事を人々に納得させることができてようやく期待利子率に影響を及ぼせるようになる。よってこの政策が効果を発揮するようになるには、(i)政策決定者にそれが正しい答えだという事を納得させ、(ii)十分に説得力を持たせて将来の政策決定者もそれに従うようにし、(iii)投資家、消費者、そして企業に(i)と(ii)が本当に実現したことを納得させなければならない。





実に正しいことを言っている。そしてこれがインフレターゲット論の限界でもある。




・・・って、マーケットの人間は十年前から分かっていることなんだけど、何で学者さんはそうじゃないのかねえ(うーむ)
「理論と実践は違う」というのは分かるけど、これは「どうやっていくか」という実践の話なんだからねえ。
#学者さんでも分かっているひとはわかっているし、マーケットに住んでても分かってないひともいたりするのは別の話。
#一応、このずれというのは個人的な肌感覚ということで。