それじゃなんなので。

「さーて、来週のサザエさんはー」じゃないけど、今後の注目点をいくつか。

  • 為替どうするんでしょ

とりあえずドル安でマーケットは反応しているけど。
いやまあ、FRBが何でも買ってくれるのなら、ドル安の方がインフレになりやすいのよね。

  • インフレにならなかったらどうするんでしょ?

現段階で既にBOE国債買い切りとの差を問われても苦しいと思いますが、それ以上に苦しいのが
信用危機がほぼ終結してもインフレにならなかったとき。
これまでのところで事実上手を打ち尽くしているんで、それ以上どうするのか、答えを出しにくいでしょう。
そりゃ、「そこでインフレターゲット」と答えたいところですが、BOE国債買いきりに追い込まれてますし、
「物理的手段」を問われたときに苦しいのも事実。

  • 財政との兼ね合いは?

AIGのボーナス問題のように「法的に正しいのかもしれないけど道義的にどうよ」という風潮に傾きやすい今日この頃。いわゆる「金融政策の財政政策化」、言い方を変えれば「中央銀行は議会の議決を経ずにどこまで買うことが出来るのか」ということは、そのうち問題になると思う。




それ以外にも、今後「2010年1月」問題はこれから注目されてくると思う。
米国民主党にとって、自分たちの支持者をFRB議長にするまたとない好機だからだ。
バーナンキはそれまでに金融危機と経済混乱に対してある程度の成果を上げておかないと「責任論」が噴出しかねない。
意外にも彼の足下は盤石じゃなく、残された時間もそう多くないのだ。