ちょっと脱線(笑)

というか、そもそもの話として実務的な意味においてインフレターゲティングは機能するのかね。
確か2004年頃、東京短資のレポートによると、BOEがインフレターゲティングの浸透度をアンケートしたら
英国民の20%程度だった、という記憶がある。
その後、CPIは上に抜けてレポートを何度も書いたあげく、今度は下に抜けてきて「量的緩和か?」となっているのは
ご存じの通り。これって成功って言えるのか?
#いやまあ、BOEだからあの程度で済んだのだ、という人もいるかもしれないけど。




いや、何が言いたいのかというと、
「インフレターゲティングは原油高や為替変動といった外部ショックに対する抵抗力は低いのではないか」とか
「インフレターゲティングに対する国民の認知はどの程度必要なのか」という疑問を最近持つように
なったんですけど、実際のところどうだろね、ということであり。




この辺りって、もっともっと突き詰めて考えてみると金融政策自体の有効性にも係ってくる辺りであったり。
例えば、昨年の原油高の原因をどこに求めるのか。これを日本や米国の金融緩和に求めるとしたら、
両国は金融緩和によって即物価が上がるのではなく、原油高になって跳ね返ってきたということであり、
これって金融政策が物価をコントロール出来ない、ということを意味しないのか、とかね。