日経金融新聞の記事とその反応に想う。

木村さんとこで日経金融新聞への反論記事が出た。
ま、リアルタイムで読んでいる俺たちからすれば「なにをいまさら」なんだけどね。
#つか個人的には意外感があったのだが。


だいたい、経済関係の記事で「独自取材」なネタの記事がどれだけあると思ってるんだ。例えば日銀関係に限って言ってみても、今月に入ってしばしば報道された「今月末の展望レポートで2005年度のCPI予想値がプラスになる」との記事なんか、もろに誰かが書かせたに決まってるじゃないですか。
だってまだ(10/25現在)各審議委員の予測はまとまっていないはずだよ。
#「誰か」についてはノーコメント。一歩間違えると「風説の流布」になりかねないから。


民間だってそう。よく報道されるいろんな企業の合併ネタなんか当事者がリークしない限り事実が報道されるわけないじゃないですか。もちろんTOBみたいに意図的に公開した例は別だけど。


要は誰かに言われるまでもなく、新聞記事というものは何らかの意図を持って書かれているということであり(実際、書いてもらうよう関係者に働きかけることを仕事にしている人は実在する)、俺たちばくち打ち業界の人間は「その裏」を読んでいるということ。そこにこそ真の価値があるのである。


ついでに言っておくと、木村氏が日本振興銀行の有力な大株主であり社外取締役であると同時に「フィナンシャル ジャパン」の編集者である以上、この手の批判はついて回る宿命であるということである。
もちろん、木村氏はすべて承知の上でやっていることだろうけど。
#だからこそ個人的には意外感を抱いたのであるが。。。


(追記)
ちなみにこういった傾向は別に日本国内に限った現象ではないことを指摘しておく。