無用心だと思う。。。

こう暑いとどんなことも暑さのせいにしたくなります。
JGBが1.2%の壁を破って1.0%に迫ろうとしてみたり、そうかと思えば
入札が不調で戻ってみたり、そんなこんなもみんな暑さのせいなんです。
もう少し経ったら涼しくなって、みんな元に戻るんです(違)




まあ、世の中には「サマーラリー」という言葉もありますし、
この夏も暑くなりそうだし、涼しくなるまで債券市場が加熱しっぱなし、
なんてことがあっても別に不思議ではないですが、「4−6月は金利上昇」なんていう
アノマリーに乗って、えらい目にあったひとも多いでしょうから、
その辺りは予断をもつことなく進めていきたいものですな(うんうん)




それはともかく、ほんとにこう暑いと変なことを言い出すひともいるわけでして。。。
ということで今日の本題は「TIBORへの余計な口先介入」なんてネタなのですが。
まあ、この辺りはドラめもんさんがしっかりと書いてくださってるので、
それ以上書くこともないんですけど、一応個人的に引っ掻ってるところというか、
気になるところといいますか。。
#ま、この辺りは、昨日twitterでつぶやいちゃってるんですけどね。




とにかく異例といえば異例です。
金融当局者、それも政治家じゃなくて実務担当者と言っても良い方が
特定の市場を指して「実勢と合ってない」などと言い出すということ自体が
そうですし、それもTIBORなんていう「非実在金利」で語る、という辺りも
違和感バリバリです。




まあ、うちんちに来る方はいわゆるプロな方ばかりなのでTIBORの説明なんて
はしょってもいいと思うんですが、一応学生さんも来られることがあるといけないので
解説しておきますと、TIBORって、実際にこのレートで銀行間で貸し借り
することはまったくないんですよ(本当)
#もしかしたら貸し借りしている方もいるかも知れませんけど、市場的には無視していいでしょう。


ただ、このTIBORのレートを使って、銀行内部でリテール部門が集めてきた預金を
マーケット部門に貸し付ける際のレートとみなして部門間収益を仕切ってみたり、
取引先への貸付の際の基準レートとしてみたり、スワップの基準にしてみたり、
金利先物の基準にしてみたり、と色々短期金利の基準としているところがあるので
当局者としても気になるレートであるのは確かなんです。




でも、ドラめもんさんも書いておられるように、既に実質的に3ヶ月ものなんか
場が立っていませんし、といいますかターム物市場なんかほとんど全滅状態な
今日このごろで「実勢」ってなんじゃらホイ、といいたくなりますよ、インターバンクは。




それ以上に大事なことは各銀行のリテールでの貸付金の大半はTIBOR+アルファで
仕切られていることが多いわけでして、そう考えてみると「実勢よりも高い」と
いう発言は以下省略。
#お察し下さい(ぺこ)




その他にもTIBORを巡るネタはやばいものが一杯でありまして、ここに引っかかる
発言を当局者は避けるのがスマートだと思うのですよ。




以上、だらだらととりとめのないことを書いてみました。
暑くて頭が回らないとダメですな(うーむ)