大胆に予想してみる

年末にふさわしく、来年起こっても良さそうなことを大胆に予想してみる。
#妄想ともいう。



  • 米国金利が大幅に低下する

過去の日本の経験から考えて、米国も「失われた10年」をたどっているとすると、次に起こるのは景気回復が不十分なまま失速してしまうことだろう。
2002年以降の日本では所得制約がかかっているのかどうか分からないけど、数四半期に一回、何故か急に個人消費が落ち込んだりしてなかなか軌道に乗らなかったことがある。
そこまで一緒じゃなかったとしても、景気回復のスピードは以前よりも緩慢だろうし、所得が伸び悩む中、為替調整なくインフレになるとは考えにくい。


ということは、どこかのタイミングでFRBは利上げの前に景気の踊り場を経験せざるをえないのではないか。そのとき、既にゼロ近傍までFFレートを切り下げたFRB
時間軸に働きかけるしかなく、金利低下を招くのではないか。
#そうならないことを願うけれども。



  • 金融政策の無効性を議論するときがくる

今年の金融政策を巡る話題で一番大きかったことは中央銀行のバランスシート拡大が、即座に金融緩和を意味しない、という認識が広がったことでしょう。
また新興国のなかから「先進国の金融緩和により過剰流動性が自国に流入してくることの危険性」を指摘する声が広がったことも見逃してはいけないと思います。


これは何を意味するのか。
前者は「短期金利ゼロ近傍における直接的な金融緩和の無効性」を意味していると思います。
時間軸効果とか、購入する資産を変えるとかすれば、まだ手は残されているとはいえ、少なくとも量的緩和には(ゼロ近傍では)意味が無いことがはっきりできた。
日本国内、特に短期金融市場では当たり前に感じられることがやっと浸透してきたように感じますが、他の金融緩和策の効果はあまり期待出来ない、
少なくともかつて金利がついていた頃の金利操作のようなパワフルな力は持っていない、ということから、一足飛びに「金融政策は無効となった」みたいな議論が
流行りそうな気がするのは私だけでしょうか。
この辺り、後者の新興国での指摘にも関わってきます。先進国の金融緩和による流動性の拡大が、当該国の投資に向かわず、新興国に向かってしまう。
これって、せっかくの緩和効果が自分たちの国内で有効に使われていない、ということです。
本来は為替が調整されてしかるべきなんでしょうが、これが様々な事情から金融政策が意図した通りにならないこともよくある話で
これもまた結果的に「金融政策が(当該国の経済改善には)効果が薄い」という指摘となって返ってくるようになるかもなあ、とか思ってしまう今日このごろです。




多分、かつての「財政政策無効論」が行き過ぎであったように、「金融政策無効論」も行き過ぎなのは考えるまでもなく明らかなことなのですが
来年はその辺りがクローズアップされてきてもいいかもなあ、ということです。
#これは多分外すと思う。



個人的に日本経済って数年単位で財政拡大と縮小を繰り返す国だと思ってます。
この数年間は金融危機もあったため財政拡大期でした。来年ぐらいからは縮小期へ向かうんじゃないでしょうか。
さすがにお財布の中身にもゆとりがなくなってきましたので、ある意味必然でもあります。
ただ、そういうときってえてして金利ボラティリティが上がるんですよねえ。
マーケットの雰囲気が2003年に似てきた、とまでは言いませんけど、根拠なきロングがたまってきたような気がします。
#ただ、日本で債券ショートで勝つのは非常に難しいんだな。。。




まあ、まず当たらないとは思うのです。
個人的に最近気になってきたことをつらつら書いてみました、っていうだけなので。
ただ、「気になる」ということは「何かある」かもしれないので適当に書いてみました。
#年に一度くらいはばくちうちらしい話でもしてみようかと。