こんなの書いてもいいのかねえ

つうことでミニ経済白書で財政プレミアムを0.9%と推定した件について。
#元のPDFはここのはじめの方




さてさて、この元になった推計式って長期金利を潜在成長率とCPIだけで推計し、その残差を「財政プレミアム」と置いているんですよね。
あまりにも乱暴な設定だと思うんですがいかがなものか。
直近で考えてみても、CPIはこれから半年程度で1%近くプラスに振れてくる。これはテクニカル的な問題で、別にデフレとかインフレとか関係ない。
にもかかわらず、長期金利が現行水準でとどまるなら、(潜在成長率なんかそう簡単に動かないとすれば)、来年度は財政プレミアムは減少してしまうんだ(汗)




そんなわけがない。そもそも今回の推計式のR2は0.3271。それで残差を「財政プレミアム」と言い切るには無理がありすぎる。
ミニとはいえ「経済白書」。日本を代表する経済レポートである。「財政プレミアムの計測」なんて過去多くのエコノミストが取り組んできた
ポピュラーな話題なのだから、もう少しきめ細かなレポートにして世に出して欲しいものである。