とりあえずフォロー

つうことで、最近の話題から2点ほどフォロー。



いや、まじめな話、これはほんとに面白い(うんうん)
ここ最近の各中央銀行の非伝統的政策に関するレジェメとしても一流だけど、それ以上に各国の政策に突っ込んでいる辺りの斬れ味が(笑)
#あそこまでぶった斬って大丈夫なのか、心配になるほど。


ぜひご一読を。
忙しい人はドラめもんさんとこだけでもいいから。




それにしても、最近の日銀関係の講演録はどれもなかなかいいですな。



インフレターゲットについてはいつか書こうと思いつつ、いつまで経っても書こうとしないだめ人間な私ですが、今日も元気に生きてます(笑)
ま、一応ここではインフレターゲットについて思っていることを要点だけ書いておこうかな、とも思ったのですが、かつて「マーケットの馬車馬」さんが名文を書いておられて、そこでたいていの議論は尽くされているように感じます。
#「金融政策論議の不思議」シリーズですね。


ただ、Updateすべき点があるとすれば、馬車馬さんが書かれたのは2004年から2006年にかけてなので、その後のインフレターゲティング採用国、特に英国の状況でしょうか。
あれだけターゲットを上に外してしまったあげく、今度は下に外そうとしている状況のなか、ゼロ近傍の短期金利水準と国債の大幅購入に追い込まれてしまったパフォーマンスは、金融危機というファクターがあったとはいえ、どう評価すべきか、難しいところです。(現在進行形ですしね。)
またインフレターゲットに対する国民の認知度について考察する必要があるように思います。


あと、個人的には現在のようなゼロ近傍でデフレ的環境下において、ベースマネーコントロールでインフレにすることはできないのはないか、であれば手段がない状況下において将来の金融緩和を担保することによりインフレすることは出来るのか、というのは何げに興味深い論点だと思っています。
#だって長期金利コントロールだって難しいんだよ。将来の(期待)インフレ率をコントロールするのはもっと難しいと思わない?