スイスの利下げ(一応)

金融政策ヲタ的には、12日のスイスの利下げには興味深かったりする。
#報道はこの辺りとか。




正直、スイスの政策金利スイスフランLibor3ヶ月ものなんていう、何げに無茶な目標なので誘導目標の幅も幅広い。
今回も上限を25bp落として0-0.75%にするんだから、ある意味適当な数字だったりする。
そんなことより、問題はやはり為替政策に手を突っ込んできたこと(うーむ)




えー、スイスの金融・為替政策なんてよく知らないのでこれから勉強しないといかんのだが、どうやらスイスは中央銀行が為替政策のイニシアチブを取ることができるらしい。それにベースマネーうんぬんではなく、正面からスイスフラン安を仕掛けてデフレ脱却を狙うというのも大胆だ。ある意味ユーロやドルに対して通貨戦争しかけてるようなもんだからなあ。
#まあ、裏できちんとユーロ主要国や米国には話通してるとは思うけど。。。




とはいえ、個人的にはデフレ脱却にためには為替政策は極めて有効だと思っている。その点において今回のスイス国民銀行の政策は正解だとは思う。ただ、これが為替切り下げ競争につながらなければ、という前提はあるけどね。
今回の試みがどのように展開していくのか、気になるところである。




あと、日本でも今回のスイスの試みはもっと議論されるべきだと思う。
それこそ「量的緩和」うんぬんの前に、為替はどうあるべきなのか、きちんとした戦略を持っておくべきだと思うのだ。
日本で経済を語るひとは為替に敏感である一方、為替政策については財政・金融政策ほどは語られていないような気がします。その辺り、私も反省しないとなあ。