2005年1-3月期GDP

忘れている人もいらっしゃると思いますが、一応うちんちは経済系サイトなんですよ。
#俺もついさっき思い出したけど(ぉひ


そんな訳でこの1-3月期GDPを解説。
ソースはこの辺りとか。
#ニュースならこの辺かな。


正直、予想以上に強い数字。
特に設備投資が前期比2.0%増まで伸びたのには驚いた。
鉱工業生産の状況から考えて少し強すぎると思う。設備投資デフレーターのマイナス幅が大きめに推計されてしまっていることが影響していると思われ、来月の2次QEでは下方修正が入りそうな気がする。
もっとも生産活動がこの1-3月期に上向きに動いてきたのは確かであり、夏場に向けて一層活発になることと思われる。今回のGDPの数字は2005年上半期の生産活動が上向きに動いてきたことを示していると考えていいと思う。


また個人消費も前期比1.2%増と予想を大きく上回る伸び。これは2004年7-9月期・10-12月期とマイナスとなったことの反動増と考えることもできるが、冬のボーナスも堅調だったし家計調査等、消費関連の指標はこの1-3月期、非常に好調であったことを素直に反映したとみるべきだろう。ただこの四半期の消費回復が急に強くなったことに対しては少し違和感がある。需要を先食いした結果、夏場以降消費が失速して景況感が悪化しないか心配である。


その他、今回は民間在庫品増加も予想以上に伸びてしまった要因がよく分からなかったり、相変わらず公務員の給与が関連する政府最終消費支出の季節調整がうまくいっていないようだったりしたことも影響しているようです。
要するに出来すぎ。マークシートで適当にマークしてみたらそれが全部当たってしまったラッキーな答案みたいなものです。
や、確かに10-12月期に比べて景気は明らかに上向きであるのは間違いないんだけどさ。


とりあえずこの冬に生じた失速懸念はいったん消えたと言っていいと思う。
けどちょっと気になるのはこの展開、昨年とおんなじなんだよねぇ(汗)
先の述べたように個人消費が需要の先食いをしてしまっている可能性がある。この先、万一消費が失速することがあればそのまま日本経済全体が失速してしまうのは昨年同様の展開となるので、やっぱり今年も消費が商店だと思っています。




ちなみに3ヶ月前はこんなこといってました。
うーん、あのときは消費がここまで伸びてくるとは思っていなかったんだよなぁ。その辺りは外れている(反省)