CSRと企業業績との関係

早速トラックバックを返してもらったみたいなので、再度返してみる。


私自体も結論として「CSRに配慮するのは経済左派」という見解には一理あると思います。
ただ、「CSRが好業績に結びつく」という仮説が経済理論的に正しいのであるならば、株主利益を最大にする立場から「経営陣にCSRに配慮させなければならない」と考えることが出来てしまいます。
#そうしないと利益を最大化できていないことになるから。


でも上記の理論立てだと「CSRに配慮」する立場は「経済右派」の立場からも肯定されてしまうのではないか、ということなのです。
#だからこそ「考慮の余地」があるんですが。


個人的には必ずしも「CSRが好業績に結びつく」とは考えていないです。
だから「CSRに配慮するのは経済左派」という意見もよく分かるのです。
ただし一方では不祥事を起こす(=収益機会を逃してしまう)リスクを低減させる効果はあるでしょう。
その部分に関しては「経済右派」の立場からも肯定されるべきなんですね。


いやぁ、こうして考えてみると、このテーマって奥が深いですねぇ。
そして、CSRとかSRIとかいう考え方を「儲かるんなら採用しよう」と考えている辺り、
ほんと、ばくちうちという人種にはイデオロギーが通用しないなあ、と感じてしまう今日このごろです(激汗)