信用取引がどうのこうの。

ねこみみめいどなえらいひとによるM.I.Q.論(多分)

俺もこいつに関わるネタは結構書いてきたので、レスっておいてみたりする。



俺自身も中高生に対する投資家教育の重要性は分かります。でもいきなり信用取引はないんじゃないのかな(汗)



プロが現場で新人教育に使う教科書でも信用取引の前に現物での取引手法をいろいろ学んでから説明を受けるものです。それに資産運用に携わる者であるならば、投資家に対して必ず取引手法のリスク面についてきちんと説明を行い、相手方が明らかなプロ(金融機関等)でなければ、リスクの説明を十分に行った旨を記した書面にサインしてもらったりします。(本当)


信用取引を語るのであれば、きちんと追い証をはじめとする信用補完策やレバレッジをかけることで生じるリスク(3倍買ったのなら損失額も当然3倍になることとか追い証発生時には入金しなければならないこととか)、そして何よりも「本件による利益は保証されておらず、投資判断は自己責任で行う」こと、を明確に説明しておかなければなりません。

それが資産運用に関わるプロとしてのモラルです。



今回の信用取引をめぐる話で一番問題だと思うのが、この話があたかも「ハウツー本」のように書かれていることです。

今回の書き方では信用取引を勧奨するような書き方となってしまっています。実際、この内容をそのままコピーして証券会社の店頭に並べても違和感はないでしょう。

で、あるならば、ちゃんと「投資勧奨に関する諸注意事項」ぐらいきちんと書いておくべきです。特にこの作品が中高生をターゲットとして出している雑誌に掲載されているのであればなおさらです。
#今時、子供向けアニメですら「部屋を明るくしてみましょう」ぐらいは注意しています。


なお、余談となりますが、証券会社が機関投資家(すなわちプロだ)向けに流しているアナリストレポートは各種の注意書きが数ページに渡って書かれています。プロ同士でもちゃんとやっているんです。