何か引っかかる
最近追っかけている木村剛さんの公的年金データの話であるが、
今度は説明資料を請求したらしい。
まぁ、「お役所」の意志決定プロセスをたどる上で重要な請求ではあるのはよく分かるし意義深い、とは思っている。
とはいえ、ここで焦点を合わせるべきなのは
「年金再計算の方法・前提の妥当性の検証」
で必要十分であって省内手続きなんてどうでもいいような気がするのですが。
だって「承認手続きの妥当性」なんて国会審議を見るだけで「まともじゃない」のは分かり切っていることだし。
与党は強行突破しかしなかったし野党は具体的な対案を出し切れなかったし。
#ちょっと言い過ぎかもしれないけど。
大切なのは議論の土台となる「データがありません」じゃ話にならない、ということ。参院選後、与野党はもう一度年金制度問題を見直すらしいではないですか。その際、お互い同じ土俵に立って議論を進めないと今年の通常国会と同じことが繰り返されることになるのではないでしょうか。
もちろんそのことは年金問題を語るもの全てにいえることなのである。
(追記)
「お役所」のガバナンス論自体については元の木村氏の文章にトラックバックされていたfareasterさんの「役所の意思決定プロセス」が実にうまくまとめておられると思います。
自分としてはあくまでも「年金再計算を自立的にチェックし続けるシステム」という方向に興味がありますね。