歴史を残しておくべきだろうか。

「同級生」が世に出てからもう13年。
ということで「えろげの歴史書いておくべきなのかなぁ」とか思っていたところに、クリティカルなネタを発見。
以下カトゆーさん経由で「美少女ゲームの臨界点 :: 暮れゆく『雫』の時代 」
博物士さんによる「美少女ゲームの臨界点」の力のこもった書評。
きれいにまとまっているので、一読の価値あり。


そういや、この本は昨年夏コミに出てきたときに友人分も合わせて7冊買ったら、持ち運びに苦労した記憶があるなぁ(汗)


個人的には元長柾木さんのいうように「同級生」からの連続した流れの中で「葉鍵」というムーブメントをとらえるべきであると思っているし、「君望」にてそのムーブメントが終焉したのだとしても、その後の新しい流れについてはもっと突っ込まないといかんよなぁ、ということで、読んでみて少しがっかりした記憶が残っている。
その意味においてこの本のキモは元長さんの文章であるのはいうまでもない。
まあ、個人的には「ほわるば」ファンだったので原田さんのインタビューが面白かったんだけどね。


あ、そうそう、博物士さんのFate評を読んで感じたことですが、この感覚って既に僕らは「AIR」で体験していませんでしたか?
3部構成、長々とした導入部、選択枝すら出てこずひたすら読まされるテキスト・・・
自分自身は懐かしさを覚えていました。そう考えると「Fate」は「AIR」の延長線上にある作品なのかも。
#もしかしたら今のライトノベルを中心としたムーブメントのスタートにこそ「AIR」を入れてあげるべきなのかもしれません。