決定会合

そんな訳で思いっきり遅れてますが、10/30の日銀決定会合のレビューです。
まずはいつものように表を更新してみます。




基金増額日

買入(兆円)

貸出(兆円)

経過日数(日)

経過会合数(回)

2010/10/28

5

30

***

***

2011/03/14

10

30

137

5

2011/08/04

15

35

143

6

2011/10/27

20

35

84

3

2012/02/14

30

35

110

5

2012/04/27

40

30

73

3

2012/07/12

45

25

76

3

2012/09/19

55

25

69

2

2012/10/30

66

25

41

2




どうでしょう。今回、何げにペースが上がってきてます。
この展開、4月の緩和に近いものがありましたね。
#外堀の埋められ方とか(笑)




もっとも、この緩和で何かが変わるとは私は思っていないです。
確かに、基金は増加しました。リスク資産も買い増しすることになりました。
訳の分かんない貸出制度も始まります。


で、それで何が変わるんでしたっけ?
みなさんの心に問いかけてみればいい。
「この秋の緩和で、あなたの期待インフレ率は変わりましたか?」


・・・って(汗)




結局、それが全てなんですよ。
もはや、今の日本では、金融政策で強制的にインフレを起こそうと思ったら
それこそプリンティングマネーでもするしかない。
さすがにそんな無茶なことは出来ないから、人々の期待に働きかけるしかない。




でも。
米国ならいざしらず、日本ではもはや「金融政策でインフレなんか起こらない」というあきらめが
覆ってしまってます。
実際、国債を日銀が買ったところで、銀行はその代金を受け取ってそのまま次の入札に備えるだけですからね。
#その方がよっぽど儲かるしね(激汗)




ベースマネーを見てたって仕方なくって、マネーストックを動かさないとどうしようもない、
というのがこの10年以上にもわたる日本の経験なんです。
でも、今のようなゼロ金利下では、日銀がマネーストックを操作できない、というのも
この10年の日本の経験でもあるんです。




まあ、毒にも薬にもならないから別にどうでもいいんじゃない、というかのように
動かなかった各市場の状況が全てだったと思います。