FRBと日銀の政策を比較してみる

今のFRBの政策と、白川日銀の政策を比較してみると、両者はよく似ていることに気づくだろう。


(O/N金利誘導目標)FRB:0-0.25% BOJ:0.1%
当座預金付利)FRB:0.25% BOJ:0.1%
(CP買い切りオペ)FRB:実施中。BOJ:実施することは決定。現在実施要項をつめている。(現先オペは実施中)
(長期資産買い切りオペ)FRB:MBSやABSの買い切りを実施。BOJ:国債買い切りオペ増額


正直、今現在の邦銀のB/Sは公的サポートをあまり必要としないので、米国とは緊急度が大きく異なる。
その辺りが違いに出ていると考えるべきか、と思う。
例えば、CPのレートが高止まりしているとはいっても、その厳しさは98年とは比較にならない。
だって発行出来なくても銀行から借りられるでしょ?


それと長期資産の買い切りオペについては両国の債券市場の構成上の問題もある。
米国ではMBSやABSの市場が大きいのでオペの対象と出来るが、日本は規模が小さいので
そもそもオペの対象に出来るかどうか。そのかわり日本ではインデックスの7割を超える
シェアを誇る国債を購入してイールドカーブに働きかけていると考えられる。