あはははは。。。

久々に毒吐いてみたけど、どうでしょうかね。
一応、これでも一般の方向けに毒の量は半分以下に抑えたつもりなんだけどな(汗)


というわけで一応お約束ということで。

なお、たまに投資に関する情報が含まれることがありますが、
それらの情報が正確であるとの保証はいたしかねます。
またいかなる投資行動をも推奨する意図はありません。
投資判断は自己責任でお願いいたします。

これからのこと

ということで、とりあえずはサプライズ緩和の声明文は これなんですが、当方は債券市場にしか土地勘がないのでそっちのお話を中心に。
#正直、株式市場、特にETFJ-REIT流動性はどうなっていくんだろう、と門外漢は思うこともありますが、
#その辺りは誰か詳しい方がどこかで解説してるだろう。


ま、面倒なので、今後起こりそうなことを、適当に書き連ねてみます。
相当極端な形にデフォルメして書いていますので、「まず当たらない」「おおげさ」「JAROを呼べ!」と思って読んでください。
#そもそもうちはウケ狙いの適当日記サイトですからね。



  • とりあえず円安にはなったね

や、とりあえずは為替の反応からですが、とりあえず初動は素直に円安になったねえ。
ただまあ、円安ってどこまでいくんだろう。
正直、国内の金利は下限だし、米国の利上げは早くて1年近く先、となると金利裁定は
以前と変わらないわけで、前回同様、イメージだけでどこまで突っ走れるか、ですな。
#案外持ってくれるんじゃないかと期待したいのですがね。。。



というわけで、債券市場ですが、まず気にしたいのは、今後オペの拡大によって
債券の流動性がどこまで落ちるのかということですね。
この辺り、本当は面倒な計算をきちんとしないといけないのですが、
本当に面倒すぎてしんどい上、その詳細データは冗談抜きにこれからのJGBトレードの
必須情報として売り物になるレベルなので、ここで全部を明らかにしてしまうと
俺のメシの種がなくなってしまうのでご勘弁ください。


一応、まだきちんと計算してないので、イメージだけで語っておきますと、
単純に考えて、購入量が年50兆から80兆と1.6倍に上がるということだけ取り上げてみると
これ、そのまま何も考えずに機械的にやると5年程度までの流動性は相当ひどいことになるような気がします。
他のゾーンでも、カレント以外の銘柄は動かない、どころか、下手したらカレントすらそれなりにコストを払わないと
買えないときがしばしば起こりそうです。
ま、今年に入ってから、カレントなのにレポが締まってたり、色々起こってましたけど、
そんなことが増えそうだ、ということです。



  • オペ分析が一層重要になる

となると、大事なのは最大のお客様のご注文状況でして。。。
真面目な話、これまで以上にオペの柔軟性が上がると思われます。
「前回こうだったから・・・」とか「先週こうしてたから・・・」なんて、前例踏襲ばかり考えてたら、
さくっと捻られるでしょう。これ、相当気を引き締めて臨まないと、痛い目に合うと思います。



  • マクロ経済分析の消滅

多分、今後、、国内債券市場では、マクロ経済分析の重要性がますます下がり、バイサイドからのニーズは
消滅しかねない事態となる可能性が出てくるでしょう。


だって考えてみてください。御社は、今短期金融市場専属のエコノミストを配置してますか?
#でも今の10年金利の水準は山一ショック前のコールの水準より低いですよ。。。


代わりに債券市場で重視されるのがオペウォッチャー。
近い将来、債券アナリストランキングからエコノミストの欄がなくなり、代わりにオペウォッチャーがノミネートされるようになっても
俺は全く驚きません。



  • 国内クレジットマーケットの危機

題名だけ見ると意外に思われるかもしれません。いやまあ、私自身も「クレジットバブル崩壊」なんてことを言い出すつもりはありません。
むしろ逆。しばらくは少しでも高い利回りを求めてクレジット物へのニーズは高まるでしょう。


ただね。
出来上がり金利が低すぎて買えないという事態が起こり出すかもしれない。
それでも初めのうちは少し金利を上げたら飛ぶように売れるだろう。
年限を伸ばしたら瞬間蒸発してくれるだろう。
しかしそのうち、投資家の厚みが薄くなっていく。


これを一時的な問題と思ってはいけない。
金利を上げれば投資家は戻ってくるなんてことはないのだから。


・・・なんて、今ならこんな金融MMR的なホラーストーリが書けますなww



  • 物価が上がるかどうかは・・・

結局、為替次第じゃないの?
この1年半だけでも、さんざん経験したやんか。



  • ということは「2年で2%」の目標は?

そりゃ変わるに決まってるやん。
ほら、毎年プロ野球球団がキャップ前に掲げるスローガンと一緒。
#でも、消費税上げてもらえれば、出来上がりベースなら目標達成なんだけどね。



  • じゃあ、黒田さんは出口に出られるの?

為替が円安を続けてくれるならね。
でも未だにBOEが0.5%を続けているということがどういうことがお察しください。



  • で、我らがキクちゃんは来年どうするの?

どうもしない。時々、適当にお話ししてくれると思います。
少なくともこんなおいしい商売を自分から止めるはずはない。
ま、笑点はまだまだ続くってことですな。




・・・以上、まあ、大抵の項目が外れると思うが気にしないでおいてくれ。
#だからうちんちはそもそもウケ狙いの適当な日記サイトだってばよ。



いやはや大変でしたなあ。。。

というわけで、さすがにサプライズ緩和について語らんといかんだろうということで。
個人的には、月末の雑用で忙しい中、ドタバタしながら色々取材してたりもしてましたが、
さすがに来週以降の相場がどうなるのかはよくわからん(汗)
#分かったことがあってもしゃべりにくい、というのもある。
#本業にも関わるのでご容赦を。



ついでですが

消費税増税延期論が一部で高まっているようですが、閣僚辞任ドミノ倒しが本格化するとか、
7-9月期GDPがマイナス成長になるとか、株価が1万円近くまで大きく下げだすとか、
とにかく相当のことが起こらなければ、多分ないと思う。
そりゃ昨年秋同様、官邸は「できればやりたくない」だろうけど、
今の状況で「アベノミクス失敗」とかいうレッテルを貼られて
頭を下げてまで得るべき、政治的なメリットがないからねえ。
#この状況でわざわざ財務省と喧嘩する必要もないからね。




ま、なんだ、スキャンダルで辞任した政治家はたくさんいたけど
経済失政で辞任した政治家を俺は見たことがないからな。。。

日銀は15年前に戻ったんだってば。。。

ということで、今回は一部のひとびとにとっては衝撃的だった、
日本市場でのTDBのマイナス金利とその後の日銀国債買い切りオペの金額変更のお話ですが。。。




とはいえ、基本的なこととか、それ以上の市場の見方なんてのは、
例によって例のごとく、ドラめもんさんとこをしっかり読み込んでいただければOKですので、
そちらにお任せするとして。
こっちで指摘しておくべきこととしては「日銀のオペ金額変更ぐらいで右往左往するなよ」って
言いたくなるような、一部のなんとかストさまなみなさまのありようでして。。。




いやね、もう国内債券市場にとって、また日銀ウォッチする上において大事なのは
決定会合の声明文でもなければ、その後の総裁会見でもないんですよ。
彼らの論理なんか、とっくの昔に破綻してるし、今後は帳尻すら合わせる気だってないでしょう。




大事なのはオペの数字。これで市場になんらかのショックを与えつつ、当局の意思を伝えていく。
もう十何年も前のコントロール術ではありますが、ボードが金融調節に丸投げしている状況下においては
そのような「大政奉還」された世の中になってるんだ、ってことは分かりきったことであり。




だから「さすがにTDBがマイナスになったら不快感を示すだろうなあ」とか考えてみれば
その後の展開はある程度読めるわけであり。
そして、それを読みきったからこそ、月曜日のオペ通告後の相場なのであり。




てなわけで、各証券会社のみなさまにおかれましては、前々から申しておりますように
きちんと先読みできるオペウォッチャーを育て上げたところが、次の相場の主導権を
握ることになると思われるので、ぜひ頑張っていただきたいところです。



生存確認

ということで、うちんちは既に四半期報告ですらなくなりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
や、こっちは、書くネタもあんまりなかったので、ひたすらゲームして過ごした夏でした(笑)




特に、なぜか今頃MacApp Storeに出てきたSimCity4にどハマりしまして(懐)
ほんと、あの手のゲームは無駄に時間が潰せるのがいいところでございます。
#おかげでこの夏は一日中、ずっとディスプレイの前でちまちまマウス動かして過ごしてました。。。



それだけでは何なので

最近の金融政策関連のネタにでもコメントしておきますか。
といっても私のtwitterをご覧になってる方にとっては
目新しいものはないですけどね。



  • 日銀決定会合なんか見る必要あるの?

今年になってから、決定会合後の総裁会見がリアルタイムで配信されるようになりましたが
まあ、俺に言わせれば「今は」国会中継並みにいらないものですね。
理由は半年前に書いた通り「金融政策は政策委員会から金融市場局へ大政奉還された」ような状況になってるからなんですけどね。


正直、消費税増税の話が続いているので、当分「真の」インフレ率ははっきりしない訳ですよ。
え、日銀は計算してるって?
そりゃまあ、日本でも有数の経済シンクタンクが計算してるんですから「合ってる」でしょうけど
個人的に言わせれば、もともとCPI自体が適当な指標なのに、そこから「消費税の影響を除く」なんてのをやろう、ってこと自体が
無茶苦茶難しいと思うんですけどね。。。
#実際、どうとでも解釈し得ると思うのよ。


あ、そうそう、ついでに予想しておくと、黒田日銀のインフレターゲットはこれからどんどんあいまいになってくると思います。
というのも上記のようにCPI自体が適当になってますし、消費税も上げないといかんし、黒田さん的にも(そして安倍さん的にも)
白黒付けたところで何も得るものは無いしね。



  • 注目すべきはECB

金融政策ヲタ的にはECBこそ注目すべきだと思うんですよね。
マイナス金利を導入するということは、先々B/Sを引き下げざるを得ないということであり、
それが実体経済のどう波及するのか、または波及しないのか。


そういう実験的な試みだと思うんだよね。
ま、個人的には「量的緩和自体に意味は無い」派なので、B/S縮めても問題ないと思うけどね。
いずれにせよ、マイナス金利量的緩和に関して金融理論的な取りまとめをすべき時期なんだと思う。



  • 利上げ? そんなことってあると思ってるの?

個人的にいまいち読めないのがFRBだったりする。
多分、ボードメンバーの多くは出口に向かいたがっていると思う。
ただ、ヨーロッパがデフレっぽくなっている状況で、米国自身もQ1は天候要因もあって結構落ち込んだ訳であり。
しかも秋には中間選挙がある、って考えるとき、Q2も予想を下回るようだと、出口先送り案が出てくるような気がします。